設立趣旨
福祉は、措置から契約へと、利用者が主体的に自らの意思でサービスを選択する時代となりました。しかし、判断能力の低下した高齢者・障害者が必要な福祉サービスを適切に選択し、自ら契約することは大変難しいことです。
他方、判断能力の低下した高齢者・障害者は悪質な訪問販売や住宅リフォーム等の被害者となることも多く、また、身体的・精神的・経済的虐待や介護放棄等の対象になりやすいといった問題もあります。
血縁・地縁の助け合いの力が弱体化する中で、そうした高齢者・障害者の権利と利益を擁護し、生活を支援する専門機関の必要性は急速に高まっています。
特定非営利活動法人東三河後見センターは、愛知県東三河を主な活動地域とし、地域・市民と共に考え協働して、高齢者・障害者が生涯その人らしい生活ができるよう支援する「権利擁護のセイフティネット」をめざします。
この法人の主な活動は、成年後見制度を利用者・市民により身近なものにし、その利用を促進することです。また、専門職・関係機関・行政・市民等とのネットワークは当法人の最大の特色ですが、これをさらに幅広く、密にすることで、利用者や関係者が一層信頼できる専門機関にします。
特定非営利活動法人東三河後見センターとそのネットワークは、成年後見制度とその運用を、いっそう使いやすく、より適切な内容に改善するよう行動し、安心・安全な地域社会づくりに貢献します。
平成18年11月23日 設立総会